リサイクルされたペットボトルの行方。~マイクロファイバーとは~


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「リサイクル素材だから、買っても安心」はどこまで通用する?

 

ファッション業界でも、リサイクル素材が使われています。その中でも特に多いのがポリエステルです。ポリエステルはプラスチックから出来ており、ペットボトルをリサイクルして作られることもあります。

 

「リサイクル素材です」と聞くと、ちょっと安心する。エシカルファッションに興味を持ち始めると、選択肢が増えたことに嬉しくなりますよね。

しかし「リサイクル」というその5文字に含まれるのは、良いことだけなのでしょうか?もちろんリサイクルしないよりは、することが大切です。ただ、リサイクルをすること=善というのは正しいのでしょうか?

 

合成繊維を洗うたび、海に流れるマイクロファイバー

ここでご紹介したいのが、「マイクロファイバー」です。合成繊維から出来た洋服を洗うごとに下水を通り、その小ささから湖、川、海水まで到達してしまう小さな小さなプラスチック。

 

「合成繊維」と言うと、自分とはかけ離れているような気がします。ただ、先ほどご紹介したリサイクル素材の「ポリエステル」と聞くとどうでしょうか?ヨガウェア、フリースなんて聞くとさらにどうでしょうか?ポリエステルは地球上にある60%以上の洋服に使われているとも言われています。そして、プラスチックが原材料のポリエステルを含む合成繊維は、マイクロファイバーの原因となっています。

 

マイクロファイバーが海に到達し、私たちに戻ってくるまでのサイクル

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洋服は化粧品に比べて16倍のマイクロファイバー汚染を海に流している

もう一度マイクロファイバーについて詳しく考えてみましょう。例えばヨガのレッスン後、いつものヨガパンツを洗うたびに小さい繊維が下水を流れます。フィルターも潜り抜けるほど小さなマイクロファイバーは海へと到達します。それだけでは止まらず海では他の汚染物質を吸収し、より大きな汚染物質へと成長します。それを魚が食べ、成長した魚は私たちの食卓に帰って来ます。

 

ペットボトルをリサイクルしポリエステルが出来あがる。そして、新たな洋服として生まれ変わると言うのは、現在私たちがペットボトルをゴミとして捨てずに再利用する一つの手段でもあります。同時に、すでに地球上に住む全ての人口に対して、1人あたり2億個分程度のマイクロファイバーが海に流れていると予想されているのも事実です。

 

 

 

 

あなたには何が出来ますか?

6月8日はWorld Ocean Dayでした。私たちの母なる海に対して「考えた」という人も、「そんな日があったのか」という人もいるのではないでしょうか?

今回のマイクロファイバーのように、善だと思われてきたことに副作用が垣間見えることは今後増えてくるのではないかと思われます。そのため、自分の消費行動における一連の流れを知ることも、エシカルファッションの第一歩なのでかもしれません。

 

また具体的に、ペットボトルの消費量を1日1本から2日で1本に減らしたり、ポリエステル製ではなくオーガニックコットン製のものを選ぶなど少しの努力がエシカルファッションに繋がるのではないでしょうか?

 

来たる7月15日、日本の「海の日」では、自分がどれだけポリエステルにお世話になっているかクローゼットを調べてみては?

 

(文:Akari)

 

 

マイクロファイバーに関してもう少し知りたい方は、こちらより。