レポート:Shibuya Fashion Valley meet up Vol.2 Tokyo

新たなアイディアが「サステナビリティ」を加速する。


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新興ブランドから学ぶこれからの服の売り方つくり方

レポート:Shibuya Fashion Valley meet up Vol.2 Tokyo

ファッションの街渋谷。しかし、最近はものを売るだけではなく、アイディアが生まれる場所として注目されています。

WWD JAPANにて『”渋谷ファッションバレー”を追え!』(3月18日号)というタイトルの特集が組まれるほど、新しい風が吹きつつある業界において各ブランドの取り組みがピッチ形式で紹介されました。今回はその内容を踏まえ、サステナブルファッションについて考えていきたいと思います。

 

全てのファッション業界人を支える仕組みを整える主催者3社の紹介

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READY TO FASHION代表 高野総司さん

今回のイベントを主催された3社のうち、一つも従来の「ファッションブランド」が無かったのも、このイベントの特徴だったのではないでしょうか。デザイナーやブランドをマネジメントし、新たなビジネスを活性化させるnullbet inc.。1万ものブランドやユーザーが登録する衣服生産プラットフォームの株式会社sitateru。ファッションに携わる人が気軽に出会えるプラットフォームを提供するREADY TO FASHION inc.。その切り口は違えども、3社ともファッション業界を形成する「人」が個人の才能や時間を最大限に活用できるようなサービスを提供しています。

 

ファンを熱狂させるミレニアルブランド人気の理由

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手前より:RiLi 渡邉麻翔さん、COHINA 清水葵さん

第2セッションでは若きミレニアルブランドがお客様を熱狂させている秘訣について解説。Sサイズ女性のための綺麗めカジュアルブランドCOHINA代表 清水葵さんと、感性やファッション以外のライフスタイルにも焦点を当てるメディアRiLi代表 渡邉麻翔さんが消費者とのコミュニケーションの取り方について解説されました。

 

ここで、注目したいのがお2人ともインスタグラム等のプラットフォームを情報発信の場ではなく、「受信」の場として使用しているということ。当たり前ですが、お客さんが欲しいものを商品として提供できれば無駄も少ないですよね。一方的な消費行動を促すだけではなく、お客様からの反応を上手に活用している双方向からのものづくりが新たなブランドのあり方だと考えさせれた参加者も多かったのではないでしょうか?

 

サステナブルなものづくりへの挑戦

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手前より:sitateru 若尾真実さん、Synflux川崎和也さん

最後のセッションでは、「サステナブル」と「ものづくりに」焦点を当て、3社の考えが発表されました。

アルゴリズミック・クチュールという、データによってzero wasteを目指すオートクチュール技術を研究するSynflux 川崎和也さん。居心地の良いユニセックスウェア・レーベルHATRA 長見佳祐さん。1点ものにこだわるtodo、vintageものをアップサイクルをするsomedayの2ブランドを展開する横澤琴葉さん。どのブランドも「サステナブル」を意識している訳ではないが、気がつけばサポートする立場になっていた、というような状況にあるように感じました。

特にSynfluxさんおよびHATRAさんからは、洋服を作るにあたりテクノロジーやデジタルがこれまで人ではやりきれなかった「無駄を省く」という工程をサポートし、作り手のサステナブルな製作に繋がっているという話もありました。

また、セッションの最後に「サステナブル」の定義を聞かれた際、Synfluxの川崎さんは「文化の維持可能にするために必要なアプローチ」、HATRAの長見さんは「トレンドワード」、横澤さんは「今後のスタイリッシュな人の一要素」とそれぞれ全く異なる説明を提示されました。

サステナブルファッションを考えるとき、どうしても「私」の消費行動ばかりに目がいきがちです。しかし、今回のイベントからも分かるように「作り手」の活性化を促すアイディアやイノベーションが増えることにより、ファッション業界全体が大きな成長を迎えようとしているのではないでしょうか?今後は作り手同士のアイディアが上手に交わることによる、更なる飛躍が楽しみです。

(文:Akari)