「あなたのエシカルなこだわりを教えてください!」 @そごう横浜公開インタビューレポ(VEGANIE編)


v3のコピー

5月29日(日)15:00~

Veganie代表 竹迫千晶氏

Veganie(ヴィーガニー)ってどんなブランド?

Veganieとは、人や動物を力づけるというコンセプトを提案するエシカルライフスタイルブランド。2014年にスタートし、今年の5月で2年目を迎える。

 

竹村伊央(以下、敬称略):まずはVeganieの説明を兼ねて、自己紹介をお願いします。

竹迫千晶氏(以下、敬称略):Veganieというブランドは、2014年からスタートさせたブランドになります。インドをメインに、現地のフェアトレード団体と一緒に企画からデザインから販売までを行っているエシカルフライフスタイルブランドです。今回のそごう横浜を含め、日本のいろんなところで販売させていただいています。

 

竹村:Veganieを始めたきっかけは何ですか?

CHIAKI竹迫:はい、私自身もともと広告代理店でコピーライターとして働いていまして、CMやポスター作りなどを担当していました。そんな中で、どんなに中身がない商品でも広告を出してマーケティングしなければならず、自分の中で何か違うな、と葛藤があったんですね。そんな時、インド人である主人との出会いをきっかけに世界を見る目が広がって、もっと他のことに自分の才能を生かせるのではないかと思い始めたことがきっかけです。

 

竹村:なるほど、コピーライターとして働かれていたんですね!そんな竹迫さんがフェアトレードを選んだ理由とはなんだったんでしょうか?

竹迫:もともと広告代理店でコマーシャルの世界にどっぷり浸かっていたこともあり、私自身エシカルを全く知らない人間でした。多分、今の大学生よりも全然知識がなかったと思います(笑)

ただ、コピーライターとして働いている時、これからは「ものに広告をのせる」のではなく、「もの自体が広告になる」ような時代になっていかなければならない、とずっと思っていたんです。というのも、SNSでお客さん自身が情報を発信できる今の世の中、いくら広告で上っ面なことを言ったとしてもすぐばれてしまうから。物自体にストーリーがないと、お客さんは選んでくれない、と感じました。真実味のあるものをつくりたい、と思った時フェアトレードに出会い、これだ!と思いました。

 

 

BAROIPUR_FAMILY竹村:ありがとうございます。では、今はどんな人たちと一緒にお仕事されているんでしょうか?

竹迫:はい、インドの中でも後進地域であるカルカッタという場所に住むパートナー達と一緒に仕事をしています。マザーテレサで有名な地域で、人助けなどソーシャルアクティビティがとっても盛んなところだったのでぴったりだと思いカルカッタを選びました。最初はサシャ・ハンディクラフトというフェアトレード団体と一緒に活動を始めました。現地の人たちとのコネクションを頼り、現在は5~6団体と一緒に活動しています。

 

竹村:ブランドを運営していく中で、感じている難しさとは何ですか?

竹迫:もともと広告側にいた人間だったので、なんとかなるだろう、と思っていたのですが、実際やってみるととっても大変で(笑)スケッチから始まり企画・デザインなども日本では何が受けるのかを考えながらするのが大変でしたね。コミュニケーションの面でも、もともと英語力には自信があったのですがインド人独特の強い訛りの英語を聞き取るのにとっても苦労しました。また、検品などの品質管理も大変で、ある時バッグにカレーのシミがついてるなんて時もあったりしましたね(笑)

 

IMG_0370竹村:いろんな苦労があったんですね。では、そんな苦労を経て私たちの手元に届いた商品について説明してもらいたいと思います。まず最初に、こちらのスカーフから。

竹迫:はい、このスカーフは、リサイクルサリーを使ったシルクのスカーフです。ウェストベンガルという村で作りました。リサイクルサリーとはインドの女性たちが着る民族衣装なのですが、みんないらなくなったら都市部のリサイクル店に売りに行くんです。このスカーフには細かいハンドステッチの刺繍が施されていますが、これはカンタ刺繍と言ってウェストベンガルの伝統技術です。リバーシブルになっているので、着る服によって見せる面を変えていただけます。

 

竹村:ありがとうございます、とても素敵なスカーフですね。では次に、このサマーコートはどんな商品ですか?

竹迫:これもウェストベンガルで作ったコートです。ジャムダニ織という伝統工芸を活かして作っていて、100%手紡ぎなんです。人の手で、糸から縒っているので糸自体を作るのに3~4週間、生地を織るのにさらに1ヶ月かかります。200カウントというとっても細かいカウントで作っているので、柔らかい風合いが特長です。色は草木染めで染めていて、インディゴとざくろを使っているんですよ。

4_027

IMG_0404竹村:この綺麗な色はざくろなんですね!では、最後にこのトートバッグについて教えてください。

竹迫:はい、これはwaste to wealth projectという新しいプロジェクトから生まれたバッグです。生産過程で残ったハギレをつかってパッチワークにして作っていて、全て1点ものなんです。ブルーとブラウンの2色展開で、これもウェストベンガルで作りました。

竹村:どれも素敵な商品ですね。では、竹迫さんにとってエシカルなものを作り続けて行く意味とはなんでしょうか?

竹迫:そうですね、今のような大量生産型の生活をずっと続けて行くと、自分たちの子供や孫の世代の資源がなくなってしまうという焦りの気持ちや責任みたいなものをすごく強く感じています。それはファッションの分野だけでなく、食べ物や肌につけるものなどにも当てはまります。一方で、Veganieの商品は一生もので、とても長く使っていただけるものです。ある時リサイクルサリーのスカーフを「お着物みたいですね」とおっしゃってくれたお客様がいて、多分その方は自分で使わなくなってもお子さんやお孫さんなど次の世代につないでくれるんだろうなと思いとても嬉しかったです。

 

竹村:では最後に、Veganieとして今後やりたいことを教えてください。

竹迫:はい、エシカルファッションだけではなく、コスメやフードを含めた目に見える形でショップを構えることが目標で、プロジェクトとして進行しています。最初は一つのバッグから始まり、今は40~50種類ほどの商品があるのですが、これからもビジネスとして成功させていきたいですし、こうしてお客様と直接お話できる機会を持てることをとても嬉しく思います。皆さんも、お友達などにどんどん伝えていってほしいです。

 

 
 

広告代理店でコピーライターとして働いていたという経験をお持ちの竹迫氏。「ものに広告をのせるのではなく、物自体が広告にならなければならない」という竹迫氏らしい言葉が印象に残りました。ひとつひとつの商品に竹迫氏の熱い想いや生産者の高い技術がつまっているVeganieの商品は、まさにその言葉を体現しています。引き込まれるお話で、来場されたお客様もノートをとったり真剣に耳を傾けていた方が多く見受けられました。

<文:大嶋結衣>