EFJ代表・イオのブログ

エシカルは確実に進歩した。


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先日、ファッション学会という場所でエシカルについてお話させていただきました。ファッションに携わる大人が集い、これからの未来のファッションを考えるという趣旨の1年を通したプログラムの中に「エシカルファッション」が議題となり、今回のお話をいただいたのです。

せっかく、お話をいただいたし、ファッション業界の人々の前でエシカルについて話しをできるとあって、日頃は言えない突っ込んだエシカルの話しをさせていただきました。ファッション業界に起こる問題点や、エシカルの中に、まだまだ改善すべき課題や矛盾などがあることなど。それをとりあえず、現状のありのままお話し、何かの討論のネタになれば良いなぁと思いました。私の想定では、ファッションの問題点がピックアップされ、その改善点を議論していければ良いなぁと漠然的にプレゼン前までは思っていました。

この会は前半をプレゼンテーション、後半を議論の場としてプレゼンテーションから得た質問や議題を出し合い考えていく時間があるのですが、そこで始めに出た意見が、「エシカルには負担があり、その負担をどのように改善していくべきか?」というものでした。最初私にはその「負担」というものが何を指しているのか?というのがわからなかったのです。話しを聞くと、たとえば、フェアトレードの際に発生する前払い金、認証にかかるお金や、オーガニック農園に支払われるプレミア金などのことを指していました。

たしかに、これらはエシカルでは現在「当たり前」とされてきているものです。なので、私には「負担」という気持ちにはならなかったのですが、やはり違う立場から考えると「負担」になるのもわかります。だから一歩が出しにくい。エシカルを当たり前にするためにはこの「負担」と呼ばれるものも「当たり前化」していかないといけないということでしょうね。

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その場では私は何も言葉を返すことができず、終わってから何か気の利いた一言でも言えたら少しは変化を起こせたかもしれないとも思いましたが、その後に再度思い直し、こう考えたのです。「エシカルをファッション業界の人の前で話せただけでもよしとしよう!そして、エシカルを真剣に業界人が考えてくれているのが観られただけでも進歩じゃないか!」と。その時気付いたのが、これまで、エシカルはこうあるべき!とか、こうしたら良い!とか、ここがいけないんじゃない?とか常に上を見て、改善点を模索してきましたが、実際に起こったことや実行したことをきちんと理解し、認めてあげることができてなかったように思いました。4年前に日本に戻ってきて、エシカルのエの字も通用しなかったのに、その4年後にファッション業界の方々の前でエシカルをプレゼンできたことは確実に「進歩」だと思います。

エシカルがあまりにも大きな夢だから、常に追いかけモードに入りがちですが、同時にここまできている、こんなことを達成できたなど、各ポイントで認めることも同様に大切だなと感じた良い日になりました。